[BACHのやり方]

 BACHは本にまつわるあらゆることを扱います。本屋さんをつくったり、本を流通させたり、本自体をつくったりするのが私たちの活動です。 私たちは本というメディアの力を信じています。 それは、小説でも、写真集でも、漫画でも、教科書でも、雑誌でも同じことです。 紙に印刷されたすべての言霊や感情を、然るべき場所に届け、あらゆる人たちにその面白さを伝えたい。 私たちの仕事は、そんな気持ちに支えられています。

 だけれども、近年は本と人の出会い方が上手くいっていないと私たちは感じています。 1ページでも開いてもらえれば、きっと新しい発見があるはずなのに、そこにまで至らないもどかしさ。 誰かが本と出会うための環境づくりに注力するのは、そんな理由があるからです。

 1つだけはっきりしておきたいのは、私たちが本という古くさいなどと言われるメディアを扱うのも、全て新しいものをつくるためです。 必要なのは明日のための過去であって、懐かしむためのそれではありません。 私たちが本という軸足をしっかり踏みしめつつ、イベントの企画や家具の制作や広告のディレクションなど、本屋らしからぬピボットターンをもう片足で試みるのは、新しいものを生み出したいというBACHの初期衝動からきています。 本という有用な情報ツールを扱う者として、その仕事の領域をどこまでも発明し、広げていきたいのです。