早稲田大学キャンパス内に、国際文学館(村上春樹ライブラリー)が開館しました。作家デビューから現在に至るまでに国内で刊行された村上春樹作品と、世界中で翻訳された作品、村上氏が寄贈・寄託した執筆関係資料、書簡、インタビュー記事、作品の書評、さらに自身のレコードコレクションも収められています。
BACHでは、村上春樹ライブラリー 大階段本棚のブックディレクションや寄託された初版本、各国語に翻訳されている村上作品の配架を担当しました。
大階段向かって左側の本棚には、村上作品をキーブックに、そこから導かれる言葉や考え方、歴史、社会の移り変わり、芸術などをテーマとして抽出し、「村上作品とその結び目」というコンセプトで1,400冊程の選書をしました。
向かって右側の本棚には、小説家、翻訳者、研究者、映画監督など、10名の識者によって選ばれた「現在から未来に繋ぎたい世界文学作品」100冊が並びます。日に日に定義が広がる世界文学を俯瞰して見ることができる書架になっています。
人と物語の距離が遠くなってきている。そう言われて久しいのは確かですが、これからの時代にこそ、物語が果たせる役割は確かにあると僕は思っています。あらゆるエンターテインメントが簡単にシェアされるなか、共有しにくい読書行為を誰かと語り、交換する風通しのよい場所として、この国際文学館が機能するよう望んでいます。


選書・配架:BACH
設計:隈研吾建築都市設計事務所
アートディレクション:There There
オブジェ制作:株式会社リーフ

〒169-0051
東京都新宿区西早稲田1丁目6 4号館

web